国際索道協会

OITAF とは?

OITAF (オイタフ)は、国際索道協会、すなわち索道、および索道による輸送に関する国際組織です。1959年にイタリアのミラノで創設されました。この組織は、世界33ヶ国からの会員で構成されています。

OITAFの設立は、索道分野の三者、すなわち

  • 経営者、または索道事業者
  • 索道設備製造者
  • 監督官庁(国家または利用者の代表者)

この三部門が、現存する問題を共同で解決するために一つの組織に結合する必要性に遡ります。

さらに、この組織には、索道分野で技術開発や研究を行う研究所、総合大学、単科大学、理化学実験所などの機関も、索道分野で働く、または索道分野に興味を持つ個人会員も所属しています。

  • 索道分野における経済的、技術的、法律的発展と進歩の促進
  • 索道分野における開発と進歩に役立つ研究と実験の促進
  • 索道分野における国家法律規定の調和の促進
  • 索道の計画、建設、運行、設備、または管理に関する統一的国際ガイドライン、およびそのガイドラインに適合する推薦の作成
  • 国際索道会議の実施(6年ごと)
  • OITAF 国際会議が行われる年以外の毎年にゼミナールの実施

会員は、団体会員と個人会員に分かれます。

 

団体会員:

A部門: 索道施設の認可と監督に携わる国家官庁
B部門: 索道経営者の国際または国内協会
C部門: 索道製造者の国際または国内協会
D部門: 官庁から委託を受けている監督機関、または索道関連の研究や実験を行う大学や公共機関

個人会員:

E部門: 索道に携わる企業
F部門: 索道に携わる個人

組織は、4つの機関から構成されています。

総会(全会員の投票権総数)
管理委員会(総会で選出された18人の会員)
執行委員会(管理委員会で選出された6人の管理委員、そして事務局長)
審査委員会(総会で選出された5人の会員、そのうち2人は補充員)

管理委員会は、下記の会員から成り立っています。

  • A部門から6人:
    現在は下記の国の代表:
    ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、スイス、スペイン
  • B部門から5人:
    現在は下記の国の索道経営者協会の代表:
    ドイツ(VdS―ドイツ索道協会)
    フランス(DSF―フランス・スキー場協会)
    イタリア(ANEF―国内索道経営者協会)
    オーストリア(WKÖ―オーストリア経済会議所索道業会)
    スイス(SBS―スイス索道協会)
  • C部門から2人:
    現在は下記の国内または国際索道製造者協会の代表:
    IARM(国際索道製造者連盟)
    Swissmem(スイス機会・電気・金属工業連盟)
  • D部門から2人:
    現在は下記の大学、または官庁から委託を受けている監督機関の代表:
    シュトゥットガルト大学
    イタリア国内索道技術者協会
  • E部門から2人:
    現在は下記の索道経営者の代表:
    Schmittenhöhebahn AG(シュミッテンヘーエバーン株式会社/オーストリア)
    Compagnie des Alpes S.A.(コンパニーデザルプ株式会社/フランス)
  • F部門から1人:
    国際索道協会北米地区会(OITAF-NACS)会長(アメリカ合衆国)

また、さらなる5人の会員を管理委員会に参加させることができます。但し、その5人は投票権を持ちません。

 

 

  1. 管理委員会と執行委員会管理委員会と執行委員会は、通常年に2回ずつ会議を開いています。執行委員会の会議の主な役割は、管理委員会の会議で取り上げるべき問題を決定し、下調べを行うことです。
    管理委員会の主な活動内容は以下のようです。

    • 6年ごとに行われる国際索道会議の主催
    • 索道施設の建設と運行に関する国際的推薦を作成し、管理委員会が決定する索道関連課題に関する研究や調査を実施する研究委員会の設置
    • 研究委員会により作成された国際的推薦の認可
    • 総会の主催(3年ごと)
    • 研究委員会と密接に協力して通常国際会議が行われる年以外の毎年にゼミナールの主催
    • 定款に定められた全ての制度上の事務の完遂(すなわち、貸借対照表、活動報告、新会員登録の承認など)
  2. 研究委員会

研究委員会は、OITAFの主な活動を行い、通常年に1回または2回、2日間の会議を開いています。会議では現下の技術上、行政上、法律上、経済上の課題を取り上げ、調和された規格がない専門分野に関する国際的推薦を作成します。

さらに、研究委員会は、世界各国から専門家が一堂に会し、国境を越えた議論を通じて理解し合い、共通の問題を討論し、その国特有のそれぞれ違った経験を交換する場としても、重要な意義を有します。

OITAF では、現在6つの研究委員会と2つの作業グループがあり、定期的に会議を開いています。

研究委員会は、索道分野における目下の技術上、行政上、法律上、経済上の課題を取り上げ検討しています。

下記の研究委員会が現存しています。

  • 第1研究委員会: 索道技術と推薦
    第1研究委員会には、下記の2つの作業グループがあります。

    1. 作業グループ:非公共索道―貨物索道とケーブルクレーン
    2. 作業グループ:非公共索道―旅客輸送用および貨物輸送用交走式索道
  • 第2研究委員会: 索条の特性と検査
  • 第3研究委員会: 索道の電気設備および電気モジュール
  • 第4研究委員会: 法律上、行政上、経済上、統計上の関連事項
  • 第6研究委員会: 索道およびシュレップリフトの運行改善
  • 第7研究委員会: 環境